突然暗い話で申し訳ありませんが、思う事がたくさんあるので書かせてください。
昨日高校2年生の若く大切な大切な命の炎が静かに消えました。
同じ高校の学年の女の子が病気のため急逝しました。
その子とはあまり話した事がなく、正直なところ涙は出てきませんでした。
ですが、心の中に何か感じるものがあり、苦しいというか、訳が分からなかったんです。
その子と話をしたのは11月16日。
放送部の方が私の取材をしたいという事で、放課後4、5人で撮影や、お話をしていました。
その中に彼女は放送部の手伝いとして頑張っていました。
被服室でベースを片手に撮影が進む中、「ちょっと弾いてみてください」と
インタビューアーよりあり、
快くベースをもち、 『 枯 葉 』 を弾かせていただきました。
ベースのソロでした。
正直なところ学校の友達で私の枯葉ベースソロをまじめに聴いてくださった方は、
ここにいた方達だけでした。
インタビューが終わってからも長々とたわいもない話で盛り上がりました。
このときの数時間の会話が、私にとって彼女と最初で最後の会話になりました。
いつも私は人に演奏を聴いてもらうとき、演奏が終わってから、
「もっとうまくなってからもう一度聴いてほしい」って思ってました。
高校を卒業し、ある日どこかのバーで、レストランで、CDショップで、ライブで。
「前より上達しました。」とでも私はいいたかったのかもしれない。
でもそれは間違いだって気づいた。
チャンスは一度。
「今ここで、ありったけの力で ありったけ最高の演奏をして ありったけ感動させる。」
彼女にはもう俺の枯葉は届かない。もっと上達し、もっと感情のこもった枯葉は地にとどまるはず。
たった数十秒の演奏だったのに。 その数十秒の後悔が私を襲っています。
すごいね!頑張ってねと笑顔で応援してくれた姿が今でも鮮明に残っています。
枯葉を弾くたびに思い出すでしょう。
マイルスの枯葉がいつも以上に心に刺さってきます。
彼女のおかげで大切な事を学びました。
本当に感謝しています。
ありがとう。
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天国からもう一度だけ私の枯葉を聴いてください。
聴いてくれて本当にありがとう。
あなたの分も全力で生きます。
学年のみんなも同じ気持ちだと思います。
だから安心してゆっくり休んでね。
天国からみんなの事応援してな!!
んじゃ またね。
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自ら命を絶つ事が増えるこの現代の異常な世界の中で、
「生きたい。」 と強く思いながらも生きる事ができない人がいるという事を噛み締めると、
親から授かり、周りの人に助けられ、
今、ここまで生きてきた「自分」をもっと大切にするべきだと私は思います。
この世に生まれてきた以上、自分の人生を精一杯生きる義務があると思います。
強くなれ現代人!!
心からご冥福をお祈り致します。